呼吸器外科このページを印刷する - 呼吸器外科

呼吸器外科について

癌死亡率第1位の”肺がん”に対する手術を含めた診断・治療、その他の胸部疾患の手術を行っています。

診療内容(扱っている疾患)

  1. 肺がん

    現在、癌死亡率第1位の「肺がん」。
    肺がんの根治手術(縮小手術、拡大手術、低侵襲手術)を行っています。
    また、診断のついてない肺のしこりに対して、手術的にしこりだけを切除する手術を行い、診断をつけています。進行肺がんの方に対しては、気道ステント等の内視鏡的治療を行い、症状緩和の治療も行っています。

  2. 気胸

    「気胸」は肺から漏れた空気が胸腔内に貯留し、肺・心臓を圧迫する病気です。15歳~25歳の若年者と25歳以上の高齢者に多い傾向があります。気胸の原因は肺にできたブラという袋であり、これを処置する手術を行い、再発しないようにさせていただいてます。

  3. 膿胸

    「膿胸」は肺炎の炎症が胸腔内に波及し、胸水・膿がたまってくる病気です。抗生剤投与等の保存的治療が奏功しなければ、手術で胸水・膿を除去し、肺が膨らむようにしています。

  4. 肺結核・肺非結核性抗酸菌症等の炎症性疾患

    空洞を形成した場合とか限局性の病変の場合、または難治性である場合とかに治癒するために手術が必要な場合があります。

  5. 漏斗胸

    主に小児の疾患で、胸部が陥没している病気です。以前は経過観察されるケースが多かったですが、低侵襲な手術が普及し、成人になったときに症状を呈する場合があるなどで小学生高学年に根治手術を行う方が増えています。その他、縦隔疾患、横隔膜疾患、胸壁・頚胸部軟部疾患 等を扱っています。

呼吸器外科01 呼吸器外科02

呼吸器外科の治療

肺がん手術

手術術式は、腋窩7~10cmの手術創で、胸腔鏡補助下の低侵襲手術を中心に行っています。

自然気胸手術

胸腔鏡下手術を行っています。入院期間短縮、手術による痛み軽減、手術後再発率の軽減を目標としています。

診療実績

呼吸器外科専門施設として、県下有数の症例数があります。
全身麻酔下の呼吸器外科手術症例は、2005年114例、2006年124例、2007年111例、2008年109例となっています。

肺がん手術症例は増加傾向にあり、2005年34例、2006年35例、2007年31例、2008年46例となっています。開院以来から2009年5月までの肺がん手術症例総数は223例となっています。この中で当院では低侵襲手術の胸腔鏡下手術に開院当初から力をいれており、その約4割が胸腔鏡下手術であります。