泌尿器科
診療概要
当科では泌尿器科常勤医2名で診療を行っております 。
前立腺肥大症、過活動膀胱、尿失禁、尿路結石、先天性奇形など良性疾患、また前立腺癌、膀胱癌、腎癌など悪性疾患を診療しております。外科的治療では、低侵襲治療として積極的に内視鏡手術を行い、腹腔鏡手術など、より高度な医療が可能な高知大学病院とも連携し診療を行っております。
また内科と連携し、腎炎等が疑われる患者さんへの経皮的腎生検も行っています。
前立腺肥大症、過活動膀胱、尿失禁、尿路結石、先天性奇形など良性疾患、また前立腺癌、膀胱癌、腎癌など悪性疾患を診療しております。外科的治療では、低侵襲治療として積極的に内視鏡手術を行い、腹腔鏡手術など、より高度な医療が可能な高知大学病院とも連携し診療を行っております。
また内科と連携し、腎炎等が疑われる患者さんへの経皮的腎生検も行っています。
治療方法のご紹介
5-アミノレブリン酸を用いた光力学診断補助下TUR-Bt(経尿道的膀胱腫瘍切除術)
1、TUR-BT後に再発が多い理由
表在性膀胱がんは生命予後については良好ですが、再発しやすいのが問題点です。表在性膀胱がんに対しては経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-BT)という内視鏡手術を行いますが、通常の白色光では分かりにくい小さな腫瘍や平坦な腫瘍を手術の際に見落としてしまって切除できていないということが再発を起こしやすい原因の一つと考えられています。
2、5-アミノレブリン酸について
5-アミノレブリン酸(5―ALA)は私たちの体の中に存在するアミノ酸の一種です。5―ALAを内服すると、体の中でプロトポルフィリン9という物質に変化してがん細胞に取り込まれます。プロトポルフィリン9は青い光(螢光)を当てると赤く光るという性質があります。
3、5―アミノレブリン酸を用いた光力学診断補助下TUR-BT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)
手術の2~4時間前に5―アミノレブリン酸を内服していただいて、手術中に膀胱内に蛍光を当てることにより腫瘍を赤く光らせることができます。この方法により腫瘍の見落としがなくなり、腫瘍の削り残しをなくすことが可能となりますので、腫瘍の再発率を抑えることができます。
詳しくは泌尿器科でご相談ください。
表在性膀胱がんは生命予後については良好ですが、再発しやすいのが問題点です。表在性膀胱がんに対しては経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-BT)という内視鏡手術を行いますが、通常の白色光では分かりにくい小さな腫瘍や平坦な腫瘍を手術の際に見落としてしまって切除できていないということが再発を起こしやすい原因の一つと考えられています。
2、5-アミノレブリン酸について
5-アミノレブリン酸(5―ALA)は私たちの体の中に存在するアミノ酸の一種です。5―ALAを内服すると、体の中でプロトポルフィリン9という物質に変化してがん細胞に取り込まれます。プロトポルフィリン9は青い光(螢光)を当てると赤く光るという性質があります。
3、5―アミノレブリン酸を用いた光力学診断補助下TUR-BT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)
手術の2~4時間前に5―アミノレブリン酸を内服していただいて、手術中に膀胱内に蛍光を当てることにより腫瘍を赤く光らせることができます。この方法により腫瘍の見落としがなくなり、腫瘍の削り残しをなくすことが可能となりますので、腫瘍の再発率を抑えることができます。
詳しくは泌尿器科でご相談ください。
腹腔鏡手術
皮膚に3~5個の1cm程度の穴を開けて、そこから筒状のカメラと専用の手術用具をお腹にいれて行う手術方法です。腹腔鏡手術の特徴は、開腹術に比べとても傷が小さく、術後の痛みも軽く、回復が早いです。また手術中の出血量や手術後の合併症も開腹術に比べ少なく、手術成績も開腹術と遜色ない結果が得られています。
腹腔鏡下腎摘除術、腎尿管全摘術
当科では腎癌や腎盂尿管癌に対して、進行している症例や過去の手術で癒着や炎症が予想される症例以外は腹腔鏡下に腎臓(尿管)の摘出を行います。
また腎癌においては4cmを超えない小さいものに対しては、腫瘍部分だけを切除する腎部分切除術を行い、腎臓の機能を温存するのが一般的になってきており、当科では腹腔鏡下に手術を行います。腎臓は、背中の肋骨の一番下の辺りにあるので、 開腹での腎摘出はもちろんのこと、部分切除でも大きく皮膚を切開する必要があり、 腹腔鏡手術は、開腹術に比べ傷が小さく術後の回復も非常に早い利点があります。
その他
当科では上記腹腔鏡手術以外にも腹腔鏡下副腎摘除術、腹腔鏡下尿膜管摘除術、腹腔鏡下精索静脈瘤結紮術などを行っています。
腹腔鏡下腎摘除術、腎尿管全摘術
当科では腎癌や腎盂尿管癌に対して、進行している症例や過去の手術で癒着や炎症が予想される症例以外は腹腔鏡下に腎臓(尿管)の摘出を行います。
また腎癌においては4cmを超えない小さいものに対しては、腫瘍部分だけを切除する腎部分切除術を行い、腎臓の機能を温存するのが一般的になってきており、当科では腹腔鏡下に手術を行います。腎臓は、背中の肋骨の一番下の辺りにあるので、 開腹での腎摘出はもちろんのこと、部分切除でも大きく皮膚を切開する必要があり、 腹腔鏡手術は、開腹術に比べ傷が小さく術後の回復も非常に早い利点があります。
当科では上記腹腔鏡手術以外にも腹腔鏡下副腎摘除術、腹腔鏡下尿膜管摘除術、腹腔鏡下精索静脈瘤結紮術などを行っています。
腎尿管結石に対する内視鏡手術
自然に排石しない腎尿管結石に対しては軟性尿管鏡を用いたレーザー砕石術(f-TUL: flexible TransUrethral Lithotripsy)や腎盂鏡を用いた経皮的腎結石破砕術(PNL:Percutaneous Nephrolithotripsy)を積極的に行っています。
f-TUL
軟性尿管鏡を用い、レーザーによる砕石を行い、細かくなった結石をバスケットカテーテルにて取り除く手術です。軟性尿管鏡は柔軟性にすぐれ、腎盂の細部にも行き届くため、従来の硬性鏡では治療できなかった上部尿路・腎結石にも対応可能で、当科でも2014年1月から開始、2016年より最新の機器(R.Wolf 社製 COBRA-M ファイバースコープ、VIPER-M ファイバースコープ)を導入し、2cm以下の小径結石に関しては90%以上の砕石効果を得ております。また、前述の柔軟性に加えレーザーの組織への熱侵襲が少ないために、従来のTULより安全に行えます。“© 2017Boston Scientific Corporation. All rights reserved.”
腎盂の細かいところまで破砕処置ができます。
“© 2017Boston Scientific Corporation. All rights reserved.”
バスケットカテーテルにて確実な抽出が可能です。
“© 2017Boston Scientific Corporation. All rights reserved.”
尿失禁治療
頻尿、尿漏れ、排尿困難など膀胱機能障害が疑われる方に対しては、尿流動態検査(シストメトリー、プレッシャーフロースタディーなど)を行って適切な治療を考えるようにしています。腹圧性尿失禁に対しては尿道の下にポリプロレンメッシュのテープでささえる TVT(Tension-free Vaginal Tape)手術を積極的に行っています。
手術実績
スタッフ
- 大河内 寿夫
- 日本泌尿器科学会指導医・専門医
日本内視鏡外科学会技術認定医(泌尿器腹腔鏡)
日本泌尿器内視鏡学会腹腔鏡技術認定医
- 石黒 基純
- 日本泌尿器科学会指導医・専門医