婦人科このページを印刷する - 婦人科

婦人科について

 地域に密着した医療を念頭に、生まれてから亡くなるまでの女性の一生に関わる病気に気軽に相談ができる病院を目指しています。
 地域に密着した医療を念頭に思春期より老年期までの様々な病態にきめ細かく対応します。
 一般的な子宮頚がん検診から良性婦人科疾患、悪性疾患まで門戸を広く開けて診察をおこなっています。
 高知県、高知県警、高知県産婦人科医師会、こうち被害者支援センターが4者協定を結び、当院がハブ病院として性暴力被害者支援活動を積極的に行っております。また他の高知県で唯一思春期外来を開設し、地域施設から救急疾患についても積極的に受け入れております。

外来診療について

 月曜から金曜日の毎日午前のみの診察になっております。 産科一診、婦人科一診制をとっており、原則すべて予約制です。電話予約も受け付けておりますので月~金曜日の15~17時までの間に婦人科外来までお電話下さい。当日受診の方の診察もしておりますが、お待たせすることが多いため、当科初診の方でも病院受診歴があり診察番号をお持ちの方は予約をお取りしますのでご利用ください。また地域のかかりつけ医から紹介予約も出来ます。思春期外来の再来につきましては放課後の来院も可能ですのでご相談下さい。

また当院では市町村から依頼の子宮頚癌検診も行っておりますが、当日は依頼の検診のみしか行えませんのでご注意ください。

婦人科の治療

 婦人科は良性腫瘍、悪性腫瘍、内分泌疾患、その他女性特有の諸疾患に対する治療を行っています。外来では子宮頚癌検診や子宮頚部異形成や子宮筋腫・卵巣嚢腫、子宮脱などの管理、月経困難症や月経緊張症や更年期障害に対する薬物療法、がんなどの悪性疾患の管理や治療を行っています。また良性疾患が多いため症状緩和のために積極的な薬物療法や手術療法なども積極的に行っております。手術療法を選択される場合は従来の子宮筋腫や子宮脱に対する腹式・腟式手術以外に近年は腹腔鏡・子宮鏡などの内視鏡下手術が増加しております。開腹術よりも低侵襲で入院期間も短く済むため、従来では開腹していた子宮摘出症例も腹腔鏡下手術が可能な症例が増えており、サイズなどに制約がありますがご希望のある方はご相談ください。また、最近、新しい腹腔鏡下手術を導入しました。下記をご参照ください。なお現在は卵巣疾患では8~9割が腹腔鏡下手術です。悪性疾患において、本院は高知県がん診療連携推進病院に指定されていることも踏まえ、悪性腫瘍手術、化学療法、放射線治療、自己血輸血など集学的な治療が行なえる体制が整ってきています。しかしすべての悪性疾患に対応することは困難なため症例に応じて高知大学や高知医療センターに紹介させて頂いています。子宮頚部異形成の治療としてのレーザー蒸散術は外来での日帰り手術も可能となっております。

新しく導入された腹腔鏡下手術
① 経腟的内視鏡下子宮摘出術(vNOTES) ―― お腹を切らずに膣の方から内視鏡を使用し子宮を摘出する方法です。お腹の傷が無い分、術後の痛みなどが緩和されます。 (図)Applied Medical パンフレットより引用

② 腹腔鏡下仙骨膣断端固定術 ―― 子宮脱の手術の一つです。従来の膣式の子宮脱の手術に比べて膣の長さが維持できるため、比較的若い方に向く術式です。一般的には子宮の一部を切除します。

「生理のとき具合が悪い」「最近からだがほてりやすくなった」「時々出血があるのですが」「外陰部に何かでてきたかも」などなかなか相談しにくいこともあるかと思われますが、どうぞお気楽にご相談ください。

診療実績

                                                                                                                                 
  2020年 2021年 2022年 2023年
婦人科手術総数 209 190 202 189
内視鏡下手術 87 70 77 86
うち腹腔鏡下手術
(子宮摘出術、卵巣嚢腫摘出術、子宮外妊娠手術など)
72 57 65 69
うち子宮鏡下手術
(粘膜下筋腫摘出術、内膜ポリープ摘出術など)
15 13 1217
良性疾患開腹手術(子宮摘出術、付属切除術など) 39 16 1824
良性膣式手術(膣式子宮摘出術、骨盤臓器脱手術) 32 28 3016
悪性疾患手術(子宮頚癌、体癌、卵巣癌手術) 20 25 3022
円錐切除・レーザー蒸散術 42 42 3728
その他 13 9 1013