臨床研究部
臨床研究部について
臨床研究部長挨拶
令和2年2月1日から国立病院機構高知病院 臨床研究部長を拝命いたしました竹内栄治です。どうかよろしくお願いいたします。
当院の臨床研究部は2000年10月1日統合新病院「国立高知病院」発足と同時に開設されました。初代臨床研究部長は中村陽一先生(現みなと赤十字病院アレルギーセンター長)で、その後、大串文隆前病院長(兼任)、篠原 勉先生(現徳島大学寄付講座 地域呼吸器・総合内科学分野特任教授)、そして2020年2月に就任した竹内栄治で4代目になります。
臨床研究部では、癌、アレルギー疾患、呼吸器疾患、リウマチ疾患、骨・運動器疾患、消化器疾患などを中心とした様々な難病の診断、治療の研究、開発などを行っています。また多施設共同臨床研究、国立病院機構のNHOネットワーク共同研究、EBM研究なども行っています。また治験管理室では、将来に向けた新薬などの臨床試験(治験)などを行っています。
新型コロナウイルスが猛威を振るっている現在、新薬の開発やワクチンの治験など、臨床研究部の果たす役割は、ますます重要になってくると思われます。今後も政策医療のネットワークを活用しながら、医学の進歩に貢献して行きたいと考えていますのでどうかよろしくお願いいたします。
令和2年2月1日から国立病院機構高知病院 臨床研究部長を拝命いたしました竹内栄治です。どうかよろしくお願いいたします。
当院の臨床研究部は2000年10月1日統合新病院「国立高知病院」発足と同時に開設されました。初代臨床研究部長は中村陽一先生(現みなと赤十字病院アレルギーセンター長)で、その後、大串文隆前病院長(兼任)、篠原 勉先生(現徳島大学寄付講座 地域呼吸器・総合内科学分野特任教授)、そして2020年2月に就任した竹内栄治で4代目になります。
臨床研究部では、癌、アレルギー疾患、呼吸器疾患、リウマチ疾患、骨・運動器疾患、消化器疾患などを中心とした様々な難病の診断、治療の研究、開発などを行っています。また多施設共同臨床研究、国立病院機構のNHOネットワーク共同研究、EBM研究なども行っています。また治験管理室では、将来に向けた新薬などの臨床試験(治験)などを行っています。
新型コロナウイルスが猛威を振るっている現在、新薬の開発やワクチンの治験など、臨床研究部の果たす役割は、ますます重要になってくると思われます。今後も政策医療のネットワークを活用しながら、医学の進歩に貢献して行きたいと考えていますのでどうかよろしくお願いいたします。
臨床研究部構成メンバー
- 治験管理室長
- 臨床研究部長:竹内 栄治
- 免疫機能研究室長
- アレルギー科医長:町田 久典
- アレルギー研究室長
- アレルギー科医長:町田 久典
- リウマチ研究室長
- リウマチ科医長:松森 昭憲
- 臨床疫学研究室長
臨床研究部とは
「臨床研究」の目的は、倫理性と科学性を確保しながら、より良い医療を提供するための優れた治療法や診断法を作り出すことです。私たち医師は、患者様の診療現場の中から様々なヒントとアイデアを見つけ出して、医療水準の向上に結び付けようと努力しています。
国立病院機構の臨床研究部門では、その全国ネットワークを利用して色々な大規模臨床研究を進めていて、外部からも非常に高い評価を得ています。当院の臨床研究部は呼吸器疾患や免疫異常、がん、骨・運動器疾患、消化器疾患などの分野で高い研究実績を有し、現在も機構内外の施設と共同研究を継続しています。
患者様には説明と同意のうえで、倫理委員会や治験審査委員会で承認された臨床研究への参加および臨床検体(血液・組織等)の提供をお願いすることがあります。個人情報の保護も適切に行いますので、ご協力をお願い致します。
研究概要
当院は、四国ブロックにおける「免疫異常」に関する基幹医療施設として位置付けられていることから、免疫異常の高度専門医療施設である独立行政法人国立病院機構 相模原病院を中心とする政策医療ネットワークと連携しつつ、高度で専門的な医療を行うとともに、『免疫機能研究(町田久典アレルギー科医長)』、『アレルギー性疾患研究(町田久典アレルギー科医長)』、『リウマチ性疾患研究(松森昭憲リウマチ科医長)』、『臨床疫学研究』、『治験管理』に取り組むこととしています。
近年、癌治療においても免疫療法が一般的となり、その適応は様々な癌に広がり、また進行癌から術後、術前治療へと拡大しています。我々は、肺癌に対する免疫チェックポイント阻害剤(ICI)治療時において、肝転移有り、非喫煙者、PS2以上が早期死亡因子であることを、初めて報告しました。(Eiji Takeuchi et al. J Cancer Res Clin Oncol. 2023) また、好酸球はこれまでアレルギーや寄生虫感染症のみに関係している細胞と考えられていましたが、免疫療法時の重要な細胞であることがメラノーマや肺癌などにおいて報告され始めています。我々は、肺癌の癌性胸膜炎において、好酸球性胸水を呈した患者が非好酸球性胸水の患者よりも予後が良いことも初めて報告しました。(Eiji Takeuchi et al. Cancer Immunol Immunother. 2022) さらに、ベースラインの好酸球数はICI治療時の予後と関連し、(Eiji Takeuchi et al. Thorac Cancer. 2023) 早期の好酸球増加が効果や予後と関連することも報告してきました。(Eiji Takeuchi et al. Thorac Cancer. 2024)
ICI治療における好酸球の役割については、いまだ充分には解明されていません。これまでのアレルギー研究を基盤に、今後腫瘍免疫分野などでも研究を進め、他施設とも共同研究を行う予定にしています。
研究対象疾患など
1. 癌(特に肺癌)
2. 気管支喘息(成人)
3. 気管支喘息(小児)
4. アトピー性皮膚炎
5. 食物アレルギー
6. 花粉症
7. シックハウス症候群
8. 間質性肺炎 結核・非結核性抗酸菌症 COPDなど
9. 関節リウマチ
10. 骨関節機能障害
11. 治験
近年、癌治療においても免疫療法が一般的となり、その適応は様々な癌に広がり、また進行癌から術後、術前治療へと拡大しています。我々は、肺癌に対する免疫チェックポイント阻害剤(ICI)治療時において、肝転移有り、非喫煙者、PS2以上が早期死亡因子であることを、初めて報告しました。(Eiji Takeuchi et al. J Cancer Res Clin Oncol. 2023) また、好酸球はこれまでアレルギーや寄生虫感染症のみに関係している細胞と考えられていましたが、免疫療法時の重要な細胞であることがメラノーマや肺癌などにおいて報告され始めています。我々は、肺癌の癌性胸膜炎において、好酸球性胸水を呈した患者が非好酸球性胸水の患者よりも予後が良いことも初めて報告しました。(Eiji Takeuchi et al. Cancer Immunol Immunother. 2022) さらに、ベースラインの好酸球数はICI治療時の予後と関連し、(Eiji Takeuchi et al. Thorac Cancer. 2023) 早期の好酸球増加が効果や予後と関連することも報告してきました。(Eiji Takeuchi et al. Thorac Cancer. 2024)
ICI治療における好酸球の役割については、いまだ充分には解明されていません。これまでのアレルギー研究を基盤に、今後腫瘍免疫分野などでも研究を進め、他施設とも共同研究を行う予定にしています。
研究対象疾患など
1. 癌(特に肺癌)
2. 気管支喘息(成人)
3. 気管支喘息(小児)
4. アトピー性皮膚炎
5. 食物アレルギー
6. 花粉症
7. シックハウス症候群
8. 間質性肺炎 結核・非結核性抗酸菌症 COPDなど
9. 関節リウマチ
10. 骨関節機能障害
11. 治験