10月 ウィルセレモニーこのページを印刷する - 10月 ウィルセレモニー

ウィルセレモニー

ウィルセレモニー式辞

ウィルセレモニー 学校長式辞
 
 
 第58期生の皆さん、本日ここにウイルセレモニーを迎えられましたことを心よりお祝い申し上げます。また、時間を遡り、この場をかりて改めてご入学おめでとうと言わせていただきます。思いもよらず、如何ともし難い、このコロナ禍の当初の状況において、入学式は行えず、いきなりの在宅でのリモート授業でのスタート、皆さんはどれほど残念な思いをされたことでしょう。幸い今は対面での授業が再開されていますが、学校においても、またプライベートにおいてもまだまだ不自由を強いられていると思います。
 今回の世界的なコロナ禍において、日本はもとより世界中で医療従事者を賞賛する声が報道、聞かれる一方で、過酷な現場の現実と、言われなき誹謗中傷の報道もしばしばなされています。困難を伴い、これまでとは異なる非日常の今、医療の現場では私たち医療従事者の真価がより一層問われます。
 皆さんの多くは、このようなコロナ禍の現実の中で、より一層、看護師を目指す気持ちを強くしているではないでしょうか。ヘレン・ケラーは言っています。「もしも、この世が喜びばかりなら、人は決して勇気と忍耐を学ばないでしょう。」と。
希望はあります。皆さんのように医療従事者をめざす若者の存在自体が社会にとって、医療従事者としての先輩である私たちの希望の一つなのです。中には、自分はそれほど若くはないと思っている方がいるかもしれませんが、ご心配なく。私と比べたら十分若いですから。
 今日、胸の前に戴いたロウソクの灯(ともしび)の中で、あなたが感じた思いや決意は、あなたの人生において、とても大切な想いであり、貴重な財産の一つとなるはずです。これから、医療、介護、福祉などの現場での実習が始まります。今後、コロナの流行状況によっては、実地での実習が制約を受ける可能性はありますが、私ども学校と致しましては、感染リスクを十分に考慮した上で、可能限り、許される限り、その機会を確保して行きたいと思います。皆さんも、看護学生として、自らが感染を受ける、あるいは感染を広げるというリスクを可能な限り下げるべく、節度ある日常を送っていただき、与えられた機会を大切に、より実りある実習を行っていただきたいと思います。
人には想像する力があります。その力を大切にしてください。時には、その能力ゆえに、不安になり、心配し過ぎることもありますが、想像する力は、人の気持ちを思いやり、自分を大切にし、将来に向かって自分を高めて行く上で欠くことのできないものです。どうぞその力を大切にし、育んでください。
 本日のウイルセレモニーには、保護者やご家族、2年生、3年生の在校生の大多数が参加できませんでした。そのかわり、どうぞ、機会があれば、身近な方とこの日のことを語らっていただけたら幸いです。
 最後にこの場をかりて、本校の教職員皆様、病院の関係者の皆様に、学校長、院長として、このような困難を伴う状況のなかで、熱意と決意、そうして感染対策に配慮した最大限の工夫をもって、このウイルセレモニーを準備し、挙行していただきましたことに深く感謝申し上げます。
 改めて、58期生の皆さん本日はおめでとうございます。
 
NHO高知病院附属看護学校
学校長 先山正二